ディスペプシアの食欲不振・胃もたれにセロトニンが関わっている?調べてまとめてみた

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消化管にはセロトニンがあるよう

ディスペプシア治療薬はこちらのサイトで確認できる。

[医師監修・作成]機能性ディスペプシアの治療について
機能性ディスペプシアの治療の柱は生活習慣の見直しと内服薬による薬物治療です。どの薬が効果的なのかは個人差があるので、内服薬を一つひとつ試すことがあります。

モサプリドは、消化管の5-HT4受容体を刺激することによってアセチルコリンを増やして、胃腸の動きをよくします。1日3回内服する薬です。下痢や肝機能検査異常といった副作用の報告があります。粉薬があるので、嚥下機能が低下した人でも使いやすい薬です。

セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の働きを整える抗うつ薬や抗不安薬のなかには、機能性ディスペプシアに効果的なものがあります。効果のある一因は、セロトニンが感情をコントロールするのに加えて、胃腸の働きも整えるからです。

◎セロトニン作動性抗不安薬(タンドスピロン:セディール®

セロトニンの作用を調整することで効果を発揮します。神経症や心身症の人の不安、抑うつ、睡眠障害などに使われる薬で、機能性ディスペプシアにも効果があります。1日3回内服します。眠気やふらつきなどの合併症に注意が必要ですが、比較的合併症の少ない薬です。効果を実感するまで1-2週間くらいかかるといわれていますので、合併症の自覚がなければ指示された期間続けてみてください。なお、車などの運転はできません。

自分はモサプリドをずっと飲んでいて、タンドスピロンも少し飲んだ。

タンドスピロンに関しては体重減少のタイミングと重なって飲むのをやめる。

この記事によれば「消化管の5-HT4受容体を刺激することで…」とあるし、「セロトニンが胃腸の動きも整える」ともある。

セロトニンが多すぎるのが問題?

個人的にセロトニン受容体”拮抗薬”というのが気になっていて、それはセロトニンが多すぎるのが問題なのか?

以前に「人間らしい生活をすればセロトニンが出て食後愁訴も治るのでは?」というようなことを書いたけど、それが的を得ているのなら、何故そのセロトニンの受容を阻害するのか。

セロトニンの過剰分泌のせいか?

ChatGPTに訊いてみたところ、この回答ではセロトニンの過剰分泌が関わっているよう。

ディスペプシアとセロトニン

機能性ディスペプシアは、胃の機能異常によって引き起こされる消化不良症状の一つです。セロトニンは、腸内の神経伝達物質であり、消化管運動や胃酸分泌などの調節に関与しています。

  1. セロトニンの過剰分泌: 機能性ディスペプシアの一部の患者では、消化管でセロトニンが過剰に分泌されることがあります。セロトニンの過剰分泌は、胃の運動を調節する受容体に影響を与え、消化不良の症状を引き起こす可能性があります。
  2. 受容体の異常: 機能性ディスペプシアの一部の患者では、胃や腸のセロトニン受容体に異常が見られることがあります。これにより、セロトニンの影響を正常に調節することができず、消化不良の症状が引き起こされる可能性があります。

上述の引用したサイトでは「セロトニンが胃腸の働きを整える」とあるのに、なぜそれが過剰分泌されるのだろう。

そして「セロトニンの影響を正常に調節できず…」ともある。それは過剰に分泌されたものをすべて受容してしまう訳か?

あるいは受容体が正常な量のセロトニンを受容できなくなっている…というのもあるか。

セロトニンで消化管が過敏に?

受容体拮抗薬について深掘りしたところ、より詳しい説明があった。

セロトニン拮抗薬の作用原理

セロトニン受容体拮抗薬は、セロトニンが過剰に作用することによって引き起こされる消化管の過敏性を抑制するために使用されます。これらの薬剤は、セロトニンの受容体に結合し、セロトニンが受容体に作用するのを阻害します。その結果、消化管の運動や感覚の調節が正常化され、機能性ディスペプシアの症状が改善される可能性があります。

セロトニンが出ないからという問題ではなく、セロトニンの過剰な作用が問題とされています。セロトニン受容体拮抗薬は、セロトニンの作用を調節することで症状を緩和するために使用されるため、セロトニンの完全な阻害ではなく、バランスを取ることが重要です。ただし、具体的な治療方針は医師に相談する必要があります。

まず「セロトニンが過剰に作用することによって引き起こされる消化管の過敏性を抑制するため」とあり、それが内臓知覚過敏の原因かもしれない。

また「完全な阻害ではなく、バランスを取ることが重要」とあるため、程々な受容にするための阻害かもしれない。

ここで気になったのが「セロトニンの過剰な作用」という表現。それは過剰な分泌とはまた違うのか?

セロトニンの調節がおかしくなる

続きの回答では、「単純にセロトニンの過剰な放出や過敏性によるものではありません」とあり、この辺り生成AIの信憑性は気になるけど、先述のものは「消化管からの過剰分泌」とある。

この回答では「セロトニンの正常な調節機構に何らかの異常が生じた結果」とある。

セロトニンの過剰な作用の原因は、単純にセロトニンの過剰な放出や過敏性によるものではありません。機能性ディスペプシアのような症状は、セロトニンの正常な調節機構に何らかの異常が生じた結果と考えられています。

セロトニンの調節には、神経系、消化管の神経叢であるエンテロクロムフィン細胞(EC細胞)、およびセロトニン再取り込みトランスポーターなどの要素が関与しています。セロトニンの放出や再取り込みのバランスが崩れることで、セロトニンの作用が増加し、消化管の過敏性が引き起こされる可能性があります。

セロトニンの放出や再取込のバランスのバランスの乱れがあり、セロトニンの作用が増加…。

セロトニンが分泌量が過剰でないとしたら、正常な量でもその受容がおかしくなっているためか?

セロトニンの多寡より過剰な作用?

であればセロトニン拮抗薬が有効なつじつまが合わない気もするが…。これはどうだろう。

セロトニンの量は正常であっても、それが過剰に作用してしまう…。この辺りは想像が難しいけど、その作用をセロトニン拮抗薬が抑えるのか。

セロトニンの増減よりも、「セロトニンの受容体が過剰にセロトニンを作用させてしまう」という仮説が出来上がった。

詳細なメカニズムは解らないらしい

こちらではもっとシンプルに書かれている。

セロトニンと機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアの詳細な原因ははっきりしていませんが、セロトニンの関与が考えられています。セロトニンが多いことや少ないことが症状を引き起こす直接的な要因ではなく、セロトニンの調節が影響を及ぼす可能性があります。

ただ、「詳細なメカニズムは研究中」とあるから頭の片隅に置いておこう。

ストレスとセロトニンの調節

さらに回答の続きを見ると、「ストレスがセロトニンの異常な作用に関与する可能性もあります」とある。

また、ストレスは消化管の機能に影響を与えることが知られており、ストレスがセロトニンの異常な作用に関与する可能性もあります。ストレスが継続すると、セロトニンの正常な調節が妨げられ、消化管の過敏性や炎症反応が引き起こされることがあります。

ストレスが継続すると、身体や脳はセロトニンをより多く分泌しようとするというメカニズムはありません。実際には、ストレスによってセロトニンの分泌や正常な調節が妨げられることがあります。

ストレスは、脳内の神経系や内分泌系に影響を与え、セロトニンのバランスや調節機構に変化をもたらすことがあります。ストレス応答は、セロトニンのシグナル伝達経路を変化させる可能性があります。

ストレスが継続すると、一部の人ではセロトニンの再取り込みトランスポーターの活性が亢進し、セロトニンの神経伝達が減少することが示唆されています。これにより、セロトニンの作用が減弱し、うつ病や不安症状などの精神的な問題が引き起こされる可能性があります。

したがって、セロトニン受容体拮抗薬などの薬物は、セロトニンの過剰な作用ではなく、セロトニンの正常なバランスを取るために使用されることがあります。これらの薬剤は、セロトニンの作用を調節し、神経伝達のバランスを回復させることで症状を改善することを目指します。

おそらく大本の根源はストレスのはず。脳内の神経系や内分泌系に影響を与え、セロトニンのバランスや調節機構に変化をもたらしている可能性。

この回答では「ストレスだからといってセロトニンを過剰分泌させることはない」とある。どちらかといえばセロトニンが減少するようで、それは単純に考えて自然に思える。

ただの正常なストレス反応?

自分が気になるのは、脳が「セロトニンをどんどん分泌・作用させよう」と反応しているのか、「セロトニンの作用を減らそう」と反応しているのかの違い。

前者の生理的な機序があるのなら、受容体拮抗薬が効くのも解る。ただ、そうではないのだろうから、後者の可能性があるんじゃないか。

脳が狙ってセロトニンの異常を起こしているのか、脳ですら制御できない反応が起きているのか…。

ストレス環境でセロトニンは不要?

ストレス反応が正常であるのなら、セロトニンの異常による食後愁訴も正常になる。ただ、身体は正常にセロトニンを受容したそうな感じもある。

個人的にストレスは「生存が危ぶまれる環境」だと思っていて、そこではセロトニンが不要なのかもしれない。だとすれば、ストレスホルモンなりがその調節を狂わせるんじゃないか。

ただ、上述しているように、セロトニンの多寡より受容体が過剰にセロトニンを作用させているかもしれず、それだとつじつまは合わない。

深読みすれば、ストレス反応がセロトニンを排除しようとしているものの、受容体はどんどんそれを取り込もうとし、それがかえって逆効果になってしまう。だからそこで受容体拮抗薬を飲むと塩梅が良くなる…。ということか。

向精神病薬の副作用による体重増

最近、こんなツイートを見かけた。

自分も長くドグマチール(スルピリド)を飲んでいるけど、それはドーパミンの受容体を遮断するらしい。

また、消化管のドパミンD2受容体を遮断する結果、アセチルコリンの分泌が促進される。そのアセチルコリンにより消化管運動が亢進し、食物の胃内貯留時間が短縮するため、食物と潰瘍部の接触が通常より回避されることから、胃潰瘍部分へのダメージを減少させ治療を促進する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%89#cite_note-min-1

セロトニンの増強は食欲を抑制する?

話を戻し、ツイートにある「セロトニン受容体の調節の低下」を考えよう。

精神薬と食欲増強

向精神薬が飲まれると食欲が増す理由は、主にセロトニンと関連しています。セロトニンは脳内で神経伝達物質として機能し、感情や行動に影響を与えます。食欲調節に関して、以下のような機序があります。

  1. 食欲とセロトニン受容体: 脳内にはセロトニン受容体が存在し、これらはセロトニンと結合することで神経伝達を制御します。
  2. セロトニンと食欲抑制: セロトニンがセロトニン受容体に結合すると、脳内の食欲抑制センターが活性化されます。これにより、食欲が抑えられる傾向が生じます。
  3. 向精神薬とセロトニン: 一部の向精神薬は、セロトニン受容体への作用を増加させることでセロトニンの活性を増強します。
  4. 食欲増加の副作用: このような薬物によるセロトニン受容体の増強は、食欲抑制センターの活性を抑える可能性があるため、食欲が増す副作用が生じることがあります。

ここで意外だったのが、2.の「セロトニンがセロトニン受容体に結合すると、脳内の食欲抑制センターが活性化されます」のところ。本来、セロトニンは食欲を抑制するのか?

ただ、セロトニン受容体が増強され、セロトニンの活性も増強されることによって、食欲抑制センサーの活性が抑えられる。つまりは食欲が増す。

ずっと「セロトニンが多い方がいい」と思っていたけど、そうでもないのか。

セロトニンの増減も関係しそう

セロトニンが多すぎると食欲が増し、作用が強すぎると食欲不振になる…ということか?

健康には適度な分泌が必要だろうから、普通の人は正常に分泌され、受容体の調節も正常なんだろう。

自分はセロトニンの異常があるのか?

ここまでを振り返ると、ストレスでセロトニン受容体が過剰に作用していて、拮抗薬はそれを抑えるから食欲不振に効く可能性がある。

それか単純にセロトニンの出ない生活のせいもありそう。それすなわちストレス環境という訳か?

ただ、モサプリドやタンドスピロンを飲んでも効果は微妙だし、本当にセロトニンの異常が悪さをしているのか?

神経伝達物質・ホルモンの乱れ?

食後愁訴の治療薬にはドーパミン受容体にまつわるものもあるし、必ずしもセロトニンの異常があるわけでもないか。その薬が効かないのが証左になりそう。

ただ、ストレスによる神経伝達物質の乱れがあるのは固いか。セロトニンでなくともそのドーパミンであるかもしれない。

とにかくストレスをなくすべし

もしセロトニンであるとしても、その受容体がおかしくならないよう、ストレスのない健康的な生活をした方がいい。

これはドーパミンであっても同じだろうし、結局はこの結論にいきつくか。


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